8.食べ残しをなくそう

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ページ番号1013290  更新日 令和4年12月20日

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食べ残しをなくそう
SDGsの目標である持続可能な社会を達成するため、環境に配慮した農林水産物・食品を購入したり、食品ロスの削減を進めたりしましょう。

食べられるのに捨てられてしまう“食品ロス”とは

食品ロス イメージ図

食品ロスとは? 

食品ロスとは、本来食べられるにも関わらず捨てられてしまう食べ物のことです。

 

何故、食べ物が捨てられる現象が起きてしまうのでしょうか

日本での食品ロスの原因は、大きく分けて2つあります。一つは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなど小売店での売れ残りや返品、飲食店での食べ残し、売り物にならない規格外品といった事業系食品ロスと、家での料理の作り過ぎによる食べ残しや、買ったのに使わずに捨ててしまうこと、料理を作る時の皮のむき過ぎなどの家庭系食品ロスがあります。

実は開発途上国でもまた、先進国と同様に食品ロスが発生しています。ただし、理由は異なり、せっかく食べ物を作っても技術不足で収穫ができない、流通環境や保存設備、加工施設などインフラが整っていないため、市場に出回る前に腐ってしまうなどの理由からやむをえず捨ててしまう事が多いのです。

 

食品ロスの現状

日本の1年間の食品ロスは、東京ドームで5杯分!! 

農林水産省のホームページでは、食品ロスの現状をわかりやすくお伝えしています。

日本の1年間の食品ロスは約「612万トン」。(平成29年度)これは、東京ドームの約5杯分に相当するとか!?また、世界では年間13億トンの食料が廃棄されている現状です。

 

なぜ、食品ロスを放置しておくといけないのか 

なぜ、食品ロスがいけないのでしょう。

食品ロスを放置すると、大量の食べ物が無駄になるだけではなく、環境悪化や将来的な人口増加による食糧危機にも適切に対応できません。食品ロスの削減は、先進国にとっても途上国にとっても、避けては通れない喫緊の課題となっています。

現在、地球上には約77億もの人々が生活をしていますが、途上国を中心に8億人以上(約9人に1人)が十分な量の食べ物を口にできず、栄養不足で苦しんでいます。その一方で、先進国では余った食料がまだ食べれれるのに捨てられているのが現状です。日本の食料自給率は先進国の中でも低く、多くの食べ物を海外からの輸入に頼っています。しかしながら、多くの食品ロスを生み出しているという現状は、社会全体で解決していかなくてはならない課題の一つです。

 

環境問題にも関わる“食品ロス” 

余った食べ物は、加工業者や流通業、飲食店、家庭などからごみとして出されます。これらは処理工場に運ばれ、可燃ごみとして処分されますが、水分を含む食品は運搬や焼却の際に二酸化炭素(CO2)を排出。また、焼却後の灰の埋め立ても環境負荷につながります。

 

将来の人口増加を見据えて 

世界の人口は2019年時点で約77億人ですが、2050年には今より20億人も増えて約97億人にのぼるとみられています(国連による世界人口推計2019年版)。食品ロスに関して何も手を打たず、今のままの状況が続けば、人口増加に伴って栄養不足で苦しむ人がますます増え、貧困に拍車がかかることになります。

 

食品ロスの削減に向けた日本の目標 

国の事業系食品ロスを2030年度までに2000年度比で半減する目標を立てています。同様に家庭系食品ロスについても2030年度までに半減させて目標を設定しています。私たち一人ひとりが身近なところから食品ロスを意識することが目標達成には必要不可欠です。

このような取り組みの成果も現れ、近年の食品ロスは減少傾向がみられます。

食品ロスの発生量の推計結果
  食品ロスの発生量
令和2年度 522万トン
令和元年度 570万トン
平成30年度 600万トン
平成29年度 612万トン
平成28年度 643万トン
平成27年度 646万トン
平成26年度 621万トン
平成25年度 632万トン
平成24年度 642万トン

国や企業による食品ロスの取組

「食品ロス削減推進法」で食品ロス問題を整備

食品ロス削減推進法の正式名称は「食品ロスの削減の推進に関する法律」です。2019年10月1日に施行された新しい法律です。

その概要は食品ロスの定義や施策による食品ロス削減の推進、基本的な方針や施策などが盛り込まれています。

そして食品ロスの削減に関して国や地方自治体などの責務などを明らかにしつつ、基本方針の策定や食品ロス削減に関する施策の基本事項を定め総合的な推進を目的としています。

普及活動「商品を選ぶときは陳列棚の手前から」~てまえどり~

ポスター
すぐ食べるなら手前からえらぶ

食品事業者における食品ロス削減の取組のみならず、食品小売店舗などを利用する消費者に、食品ロス削減への理解、協力を求める取り組みとして、2021年6月1日より、協会加盟コンビニエンスストアにて「てまえどり」を展開しています。この取組は、小売店の陳列棚に並ぶ商品を消費者が食品ロスを考え積極的に手前から商品を選ぶことを促す取組です。
購入してすぐに食べる場合には、商品棚の手前にある商品など、販売期限の迫った商品を積極的に選ぶ。このロゴをみたら、現在世界で起きている“食品ロス”問題を思い出し私たちも実行してみましょう。

「賞味期限はおいしいめやす」キャンペーン募集

ポスター
賞味期限は食品がおいしく食べられる保証された期間です

「賞味期限」は、「おいしく食べることができる期限」です。消費者庁では、「おいしいめやす」という愛称を活用し、今般、期限表示の意味を正しく理解していただくために、事業者参加型の普及啓発キャンペーンを募集しています。

私たちにできる食品ロス削減の取組

家庭でできる取組 

買い物に行った時や外食をする時など「おいしそう」「いつもより安い」など、ついつい買いすぎや注文しすぎたりしてはいませんか。ちょっとした意識で、無駄なく地球にやさしい食べ方を心がけましょう。

  • 食べきれない食品を買いすぎない
  • 食べられる分だけ調理する
  • レシピサイトを検索して余った食材を調理して使い切る
  • 食べきれなかった食材を冷凍などして保存する。
  • 外食時は食べきれる量を注文する。
  • 買い過ぎた食品や余った贈答品はフードドライブなどへ寄付する

食育ピクトグラムチャレンジレシピ

賞味期限があと少し!牛乳を賢く使って~手作りカッテージチーズ~

余った牛乳でカッテージチーズ

「気が付いたら賞味期限が迫っていた」「牛乳を買いすぎてしまった」などの経験はありませんか?

賞味期限が迫っている牛乳を使ってカッテージチーズを作ってみましょう。手軽に出来ることや、サラダやチーズケーキのクリームチーズの代わりにするなどバリエーションが幅広いためお勧めです。

知っておくと、食品ロス削減につながる“手作りカッテージチーズ”。ぜひお試しください。

材料(サラダ2人分程度)

牛乳   200ml

お酢   大さじ1

 ※ レモン汁や橙の果汁なども代用できます。

作り方
  1. 牛乳を鍋に入れ火にかける
  2. 沸騰直前にお酢を回し入れ火を止める。固形と透明な液体に分離します。
  3. キッチンペーパーで、2の白い固形を漉して出来上がり。                          ※お酢で固めたため多少酸味があります。キッチンペーパーを軽く絞り水でさらすとよいでしょう。

 漉した透明の液体は「ホエー」と呼び、ヨーグルトの上澄み液と同様のもの。必須アミノ酸が残っていますので捨てずに料理に使うとさらに“食品ロス”になります。今回のホエーは、お酢を使っているため多少酸味がありますが、酸辣湯などお酢を入れる汁ものや、炊き込みご飯の水分などにも入れると酸味は気になりません。是非、試してください。

食育ピクトグラムチャレンジレシピ~手作りカッテージチーズを使って~

カッテージチーズトマトサラダ

カッテージチーズを散らしてコクのあるトマトサラダに

いつものトマトサラダにカッテージチーズをプラスすることで、コクが増しておいしくなります。おしゃれにバジルの葉を添えたら、ちょっとしたおもてなしメニューにもなります。是非お試しください。

材料(2人分)

トマト      1個

カッテージチーズ 適宜

※彩:乾燥パセリ・バジルの葉など

オリーブオイル  適宜

塩・こしょう   適宜

※お好みでバスサミコ酢   

作り方
  1. トマトはくし型に切り、お皿に並べる。
  2. トマトにオリーブオイル、塩・こしょうを振り、お好みでバルサミコ酢をかける。
  3. カッテージチーズをのせ、彩りで乾燥パセリをかける。

 

このページに関するお問い合わせ

健康福祉部 健康づくり課 健康づくり室
〒413-8550 熱海市中央町1-1
電話:0557-86-6294 ファクス:0557-86-6297
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。