タバコの害から子どもを守れ!受動喫煙の害は深刻です

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ページ番号1001128  更新日 平成29年3月29日

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近年、タバコの害が広く知られるようになりました。特に子どもへの害が大きいと言われています。胎児期から成人になるまで影響を及ぼすタバコの害とはどういうものなのでしょうか。

タバコの煙には約7千種類の有害物質が含まれています。例えばニコチンはゴキブリ駆除剤に、フェノールは便器消毒剤、シアン化水素に至っては死刑のガスに使われる物質です。このような物質を含むタバコの煙を妊婦が吸い込めば(受動喫煙)、妊婦自身の健康が害されるばかりでなく、胎児にも影響を及ぼし低出生体重児や奇形のリスクが高まることが分かっています。

受動喫煙の影響を受けた低出生体重児は、呼吸器や免疫が未熟で感染症にかかりやすいなど乳児期に多くのリスクがあります。乳幼児突然死症候群や中耳炎、気管支喘息・肺炎、むし歯などにも関係があることが分かっています。成人してからも高血圧や糖尿病、さまざまな種類のガンなど多くの病気の発症に関与していると言われています。

生涯を通じて影響のあるタバコの害、受動喫煙に注意したいと話す保護者も増えてきました。「喫煙は換気扇の下でしている」という方も多いのですが、残念ながら受動喫煙防止の効果は低いです。室内に煙が入らないように屋外での喫煙は効果が高いですが、喫煙後10~20秒は呼気に有害物質が含まれ、髪や衣類にも付着しているので注意が必要です。喫煙者のいる家庭では、至る所に有害物質が付着し、ほこりの中にもかなりの量の有害物質が存在します。ハイハイをしたり床に寝そべったり低い位置で過ごすことの多い子どもが大人より多くの有害物質を取り込んでいるのです。

子どもの病気を予防し、健康な大人に育てるには、大人がタバコの害から子どもたちを守るよう配慮したいものです。

参考文献:「母子保健」平成26年第666号(公益財団法人 母子衛生研究会)

健康福祉部 健康づくり課 保健師 高橋真弓

平成27年11月 熱海新聞掲載

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〒413-8550 熱海市中央町1-1
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